各国のポリゴンデータは、ネット上に沢山あります。
しかし、国の形をくり抜いたポリゴンデータは多分無いです。自作しなければいけません。
ちなみに私は、Mapbox Studioで日本列島をマスクするときに、この国の形でくり抜いたポリゴンデータが必要になりました。
この記事では、QGISを使って、国の形でくり抜いたポリゴンデータを作る方法を紹介します。
手順
今回は、日本の形にくり抜いたポリゴンデータを作ってみます。
1. 国のポリゴンデータを取得して、QGISで読み込む
まずは、日本のポリゴンデータを作りましょう。
Natural Earth より、適当な Cultural データをDLしてください。
DLしたzipを解凍し、中にあるshpファイルをQGISで読み込みましょう。
2. 世界地図を塗り潰したポリゴンレイヤーを作る
まず、プロセッシング > ツールボックス
を有効にします。
これで右側に表示されたプロセッシングツールボックスから ベクタジオメトリ > 範囲からレイヤを作成
を選びます。
そして、領域 > レイヤの領域を使う
で Natural Earth から読み込んだポリゴンレイヤーを指定します。
これを実行すればOKです。
3. 世界のポリゴンデータから日本だけを抽出する
左下のレイヤー欄で Natural Earth から読み込んだポリゴンレイヤーを右クリックし、属性テーブルを開きます。
開いた属性テーブルの編集モード切り替え✏️にて編集を有効にし、日本以外を削除します。
4. 国の形にくり抜いたポリゴンレイヤーを作る
右側のプロセッシングツールボックスより、 ベクタオーバーレイ > 差分
を選びます。
入力レイヤには 2. で作った世界全体を塗り潰したポリゴンレイヤーを、オーバーレイレイヤには 3. でも加工した Natural Earth から読み込んだポリゴンレイヤーを指定します。
これを実行すればOKです。
5. 国をくり抜いたポリゴンレイヤーを保存する
左下のレイヤー欄より、4. で作った差分レイヤーを右クリックし、エクスポート > 事物の保存
を選びます。
ここで欲しいファイル形式/ファイル名を設定し、OKボタンを押せば保存完了です。
これでポリゴンデータの完成です。
ぜひ、様々な地図をマスクするのに使ってみてください。
おまけ
私はこのポリゴンデータを、次のMapboxの記事で紹介されるWeb地図の再現に使いました。
再現した日本地図はこんな感じです。
日本だと、ちょっと見た目が微妙ですね😅